残業を100時間しても、社畜にはなれない。
ここ最近、珍しく一生懸命仕事をしてみたのですが、社畜の道はまだまだ遠いようです。仕事が落ち着いたので、ちょっと振り返ってみたいと思います。
汝は社畜なりや?
仕事がドタバタしておりまして、細かいところは置いといて、計算してみると、だいたい残業100時間(/月)くらいはしていたと思います。
もっとご多忙な方も多いと思いますが、私自身の相対的な仕事時間としては、そこそこ多い方です。とはいえ、「疲れたー、今日は会社を休もう」という風に、自分のペースで適当に会社を休んでいるので、仕事時間の総合計は、そこまで多くない気がします。
夜24時前に会社を出ることがほとんどない時期があったり、客観的に見ると、なんだか「これは社畜っぽいんじゃないか」と思ったので、ふと振り返ってみました。
「社畜見習い中」というブログタイトルにしていますので、たまにはこんな記事もいいかな、と。
結論からいうと、やはり「社畜」にはなれていなさそうな気がします。いや、自覚がないだけなのかもしれません。
今日は、そんなお話です。
そもそも、社畜ってなんなんだ?
ブログタイトルに「社畜」という言葉を使っておきながら、あらためて「社畜」の意味を考えると、よくわからないなぁというのが正直なところです。なんとなくのイメージしかありません。
検索して、いろいろ見てみます。
うーん、わかるようなわからないような?愛読している『脱社畜ブログ』(日野瑛太郎さん)もあらためて読んでみました。
特徴的なところをピックアップしてみると『理不尽な労働環境において、長時間労働をしている会社員のこと』『組織の歯車として、滅私奉公的な働き方をしている』といったところでしょうか。
ブラック企業を想起させられますが、社畜には、ブラック企業だけではなくて、大企業も含まれているのでしょう。会社の歯車、といったニュアンスも含まれているような気がします。
メガバンクやメーカーのように、相対的に待遇がいい会社でも、「社畜だ―」って言っている方もいますもんね。
社畜的仕事とはなんだろう。
で、自分の仕事を振り返ってみますと、
- 〆切はあったが、ほとんど自分のペースで仕事ができた
- 自分の経験的にプラスになる仕事
- 労働時間と成果分の見返りはもらってる
という状況だったので、いわゆる社畜的な感じではなかったような気がします。相当なプレッシャーがあって、生きた心地がしない場面もありましたが、いい経験だったかな、と。
完全に新規の仕事だったので、周囲の人もどんな仕事か把握できないため、完全に自分のペースだったんですよね。当然、上の人にサポートをお願いすることもありましたが、最終的なゴール以外、特に細かい指示もなく。
労働時間が長かった一因は、アメリカとイギリス、アジアの人と仕事をしていて、時差があったからです。でも、海外の人との仕事は、自分のキャリアにとってはプラスの経験だったので、問題なし。
で、働いた分は対価をもらっていますし(別に待遇はよくないですが)、理不尽な感じもしません。
あと、たとえば「これ、転職でアピールできそうな経験だなぁ」と思えば、多少大変でも乗り越えられますよね。
今回は大分ラッキーだったのでしょう。でも、そもそも普段から、仕事内容が結構自由だったり、自分で作ってくればOkみたいな環境なので、ベースがゆるいんだと思いますが。
これが逆に、
- 上から仕事をどんどん押し付けられる
- 単調でやりがいのない仕事
- サービス残業が多い
みたいな状況だったら、厳しいですよね。そんな環境だったら、「社畜だなぁ」って感じるのかもしれません。
クライアントの無茶な要望を押し付けられるIT業界のエンジニアを思い浮かべますが…。
まぁ、あと、あれですね。私は会社に対する忠誠心と帰属意識が希薄なんですよね、きっと。
自分にとってプラスがある(経験やお金)と思えれば、ちょっとは社畜じゃない感が出てくるのでしょうか。外資系のコンサルや金融なんて、膨大な仕事時間だと思いますが、「社畜」って感じじゃないですもんね。
そう考えると、国内企業みたいに、転勤・異動がよくあって、自分の意志が反映させにくい会社だと、社畜感が出てくるのかなぁ。
あまり大志もないですし、私はしばらく社畜見習いのままっぽいです。今後、もし転職したら、もっと社畜ライフな感じになっちゃうのかもしれませんが。
果たして、それに耐えられるのだろうか・・・。もうちょっとちゃんとサラリーマンをせねば。
まとめになりますが、残業100時間しても、自分が納得できちゃってると、自覚的な社畜にはなりにくいのかもしれませんね。
それが、理不尽な仕事だったり、劣悪な環境だったりすると、もう完全にブラックの香りが漂ってきますが…。
遠くから眺めれば、私も広義の社畜には入っているのかもしれませんが、なるべく客観的に見ても、まぁ今は自分的にはセーフな感じがしています。
一方で、私は、「社畜」という言葉を、前向きな意味でも捉えています。
自分を滅しても、会社のために尽くす、みたいな熱い仕事ぶりで生きてみたい、という想いも頭の片隅にはあります。
仕事は熱心にやることもあるんですが、そこまでの意気込みと気迫が、足りないんですよね、私には…。
社畜見習いから、真の社畜へのジョブチェンジは、まだまだ遠い道のりなのでした。
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