年収と英語力は比例するが、年収とTOEICは関係ない、という調査結果
「TOEIC=資格」という記事を書きましたが、「TOEICを勉強して、キャリアアップだ!転職だ!」と考えている人に朗報です。転職において、年収とTOEICのスコアって、あんまり関係ないよね、という調査報告がありました。はい。
TOEICと転職は関係あるの?
最初に少しだけ、私のTOEICに対する考え方をお話ししてから、調査レポートの要点について、書いていきますね。
私のTOEIC観について
部屋とYシャツとTOEICと私のスタンスは、「TOEIC肯定派。でも過度な期待はダメ。早くTOEICをやっつけて、うまいこと利用すればいいんじゃない」っていう感じです。
この話は、今度詳しく書こうと思っています。
簡単に書きますと、TOEICは、英語学習を継続するには、非常に優れたツールです。でも、私のTOEICの最高スコアは950ですが、所詮資格だと思っているので、過度な期待はしていません。
一方で、「TOEICのスコアが高いと、英語ができると勘違いしてれる人が多い」ので、その評価はありがたく受け止めています。おかげで、英語に関係する仕事を割り振られることがあります。これが、いい勉強と経験になっています。
英語力とTOEICは、転職にどう影響を与えるのか
さて、本題。「英語力とTOEICと転職・年収」についての話です。元の資料は、以下の2つをご覧ください。
参考2:PDF詳細資料
ここで述べられている結論は、4点あります。
- 本人申告による英語力が高いほど、転職の決定率と年収が高い
- TOEICスコアが高いこと自体は、年収を高めるとは言えない
- TOEIC700以下の場合は、TOEICのスコアと転職決定率は、関係している
- 英語がそこそこできると自覚している人は、TOEIC700以上のスコアは、年収にも決定率にも影響を与えない
ようするに、「英語がある程度できて、TOEIC700以上なら、あとは何点取っても、転職には関係ない」ということです。
一方で、「TOEICのスコア関係なく、英語力があれば、転職の決定率と年収は高くなる」とも結論づけています。
「TOEICは700以上あれば、あとは英語力を向上、英語の実務経験が重要」、ということになりますね。
ちなみに、この調査を知ったきっかけは、『「29歳貯金ゼロ! 年収300万! このままで大丈夫か!?」と思ったら読む本』という本に載っていたからです。
でも、実際には。
外資系転職サイトや、英語を必要とする国内企業の募集要項を見てみてください。
TOEIC800以上か、それに準じる英語力
とか、書いてあるんですよね。実際、どうなんでしょう?TOEIC700くらいなら、足を切られるんでしょうか。
ガチガチの外資系だと、
Engilish : Native Level or Business Level
とだけ書いてあるケースがあります。こうなると、TOEICやTOEFLのスコアは関係ありませんね。逆にいえば、TOEICが900超えてても、英語面接をこなせなければ、NGです。
調査レポートにちょっと違和感
調査の結論については、「なるほど、たしかに」と思うんですが、レポートそのものに若干気になる点があります。
詳細な調査レポート(PDF)を読んでいると、細かい話ですが、調査方法や、その結論に至るまでのストーリの組み立てについて、「あれ?」って感じる箇所があるんですよね。
ここでは触れませんが、気になった方は、ぜひレポートを読んでみてください。
まとめ
最初に書いた「私のTOEIC観」に話が戻ってしまうのですが、
「足切りされない程度に、さっさとTOEICのスコアを取って、あとは、英語の実践に向けた勉強をする」
という考え方が、私にはマッチしているんですが、いかがでしょうか。
「TOEICは、早くやっつけて、卒業!」が、TOEICとの付き合い方なのかな、って感じています。
このブログでは、そんな話をしばらく書きたいと思っています。
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