【高校での熱い指導】『就活先生:内定を勝ち取るための31のステップ』竹中 紳一

書評ノート

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まず、絶対に自分を信じること。過去の自分がどうだったかなどは問題ではありません。過去は過去、後悔しているヒマはないんです。過去の自分が夢見た自分に、将来必ずなるんだ、そう信じて欲しい。今までの学生生活で、『自分にはできない』と思い込んでいるところがあるとしたら、それを取り払って欲しいんですよね。そのためには、自分を信じること。これがスタートの条件だ

以前、一度ブログで取り上げましたが、あらためて、ちゃんとご紹介したいと思います。就活生に限らず、いろいろな人の心に響く本なのではないでしょうか。

就活に限らず役に立つ本

茨城にある工業高校で進路指導をされている竹中先生の本です。高校生の就活対策の先生。

なかなか素直にはいかない高校生に対して、厳しく甘えを許さず、指導をしていきます。就職してから仕事がスムーズにいくように、あえて厳しくしているんだと思います。

そんな厳しくも優しい先生の熱い指導をぜひご覧ください。

高校生の就活事情

本当に恥ずかしながら、高校生がどうやって就活しているのか、全く知りませんでした。

高校生の就職活動というと、どんなイメージをお持ちだろうか。

「やっぱりリクルートスーツ?」「企業回りをするの?」……。いやいや、そもそも、高校生の就職方法は、成人の大学生と根本的に異なっている。高校生の場合は、学校が就職先を斡旋する「斡旋就職」という形を取るのである。(p77)

大学生のように、個々の生徒が勝手に企業を訪問することは許されていない。(p78)

生徒が志望できる企業が、一人一社に限られているということである。大学生のように、最初からいくつもの企業をかけもちで受験しつつ、どこかで内定を得るということは許されていない(茨城県の場合は、10月1日以降は複数受験可)。つまり、内定に至った場合は、必ずその企業に就職するルールになっているということだ。(p80)

これは、大変ですよね。しかも、全員がちゃんと就職できるわけでもない。なかなか厳しい状況のようです。

就活先生: 内定を勝ち取るための31のステップ

就活のアドバイス

高校生に語りかけている内容ですが、私たちにも、役に立つアドバイスが沢山あります。その一部をご紹介。

人とコミュニケーションを取るということと、『自分から動く』ということとは、つながっていると思うんです。(p14)

自分が企業を選ぶのではなく、選ばれる人間にならなければ駄目だ。(p39)

「希望する企業を見つけることが目標なのではなく、社会から必要とされる自分になることが目標だ」(p86)

自己紹介や長所・短所、自分の将来像を語るときに、未来形で話せと言ってきました。自分の目標像を自分の言葉で示して欲しいんだ。(p137)

目標設定の方法は、まさにこの通りですよね。

「今の自分となりたい自分。そこにはギャップがあるだろう?その開きはお前が埋めなくちゃいけない課題なんだよ。課題は教えるし、クリアする方法も示唆する。でもそれに取り組むのは自分しかないんだ」(p88)

私が、まさに直したい3つだったので、この本を読んで、意識するようにしました。

句読点を意識してゆっくり喋る。これを練習すると、『焦る』『あがる』『早口になる』が直せるから。相手の目とか口元を見て話して。相手の表情の変化を見る。目線は落とさない。(p96)

私の超苦手な「報連相」について。その「相談」の部分。

本来、相談というのは、『相手がどう思うか』を聞くことであって、『どう解決するか。何をしたらいいか』の回答を求めることではないんじゃないでしょうか。
相談したり質問するにはルールがあると思う。そのルールは、自分で考えてほしい。ヒントは、『丸投げするな』『嘘はつかないでください』ということです。(p99)

これは、 就活のアドバイスですね。

企業はつねに『未来形』で人を判断し、採用するんですね。この人は、どんな人として成長していくのか、何を目指している人なのか、そこを見たいと思っている。会社に入ってから、この人がどれだけ伸びてくれるかを感じたいわけだ。
ここに答え方のヒントがある。(p114)

人のために何かをすることが、辛い時に気が紛れるって言いますよね。

「他者のことを考えなさい。仲間も皆、同じように頑張っているんだよ。自分一人じゃないんだよ」と。そして、切羽詰まったときだからこそ、家でお母さんの手伝いをしなさいと言う。他者のことを配慮し、他者の手伝いをすること。そのことによって、自分のことばかりに向かいがちな視野を広げ、柔軟な心と余裕を取り戻すことができるのではないか、と思うからだ。(p239)

まだまだ、沢山ご紹介したい文章があるのですが、あとひとつご紹介して、終わりたいと思います。

「崖っぷち」は、単にせっぱ詰まった状況を表すつもりで使った言葉ではなく、考え方を変えれば、「崖っぷち」は、本来はとても眺めがよいのだという想いを込めて使っています。

哲学者フランシス・ベーコンは、その著書『学問の進歩』の中でこう述べています。「海のほか、何も見えないとき、陸地がないと判断するのは、優れた冒険家ではない」と。

私は、よく生徒に「危機こそチャンス」だと話すことがありますが、何かに行き詰まったとき、辛いことと向き合わなければならないときこそ、自分自身が大きく成長する起点となることは間違いないと確信しています。(p253)

「キーワードトレーニング」とか「マナー・コミュニケーショントレーニングの10ヶ条」とか、まだまだ紹介したいのですが・・・、詳しくは本書で!

書評のまとめと感想

以前、この本をブログで書いたんですよね。

[日想]『嘘をつかない』ことは、難しい。『就活先生』を読んで。

でも、他にもよかったと思う文章が多かったので、今回紹介することにしました。

高校生の就活について知らなかったんですが、就活に関係なく、今の私が読んでも面白いと思える内容でした。

高校生に対してだからこそ、あえて伝えている部分もあります。その辺を考えながら読むと、きっと読みやすいと思います。

たまには寄り道して読書してみると、良い本に出会えるものですね。

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