[書評] 『社畜のススメ』~社畜度診断つき!~藤本篤志

書評ノート

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「社畜見習い中!」というブログを始めたからには、書評の1冊目は、『社畜のススメ』にしようと思っていました。

永遠の社畜見習いな私としては、なかなか縁遠い内容な部分もありますが、仕事のモチベーションを上げていくには、いい本です。

なんというか、非常に現実的な、地に足ついたアドバイスが多いです。日本の社会では、社畜的な生き方を適合せざるを得ない状況もきっとあるのでしょう。

私自身、「もうちょっと全力で仕事しないといかん」と、最近ずっと思っていたので、ピッタリな本でした。

レッツ・エンジョイ・社畜ライフ!

「社畜」を前向きな意味で捉えて、頑張っていきましょうっていう本です。タイトルだけ見ると、「あれ?」って感じるかもしれませんが、内容は結構しっかりとした良書だと思います。

まずは、社畜度診断してみよう!

以下の項目に、一つでもチェックがあれば、社畜の「素養」があるそうです。半分以上チェックが入った人は、すでに立派な社畜らしいです。

では、どうぞ!

□会社の悪評や批判に接したときは、我がことのように腹が立つ
□プライベートで先約があっても、仕事に入ったら仕事をついつい優先してしまう
□家族よりも会社の人と顔を合わせている時間が長い
□会社の同僚や先輩に仕事で差を付けられたくないし、またその努力もしている
□仕事とプライベートのオンオフを明確に使い分けられない
□寝る前にふと考えることは、仕事のことが多い
□休日でも、仕事関連の本や雑誌をよく読む
□社内の派閥やグループ活動に積極的に参加している
□結婚式に呼ぶ知人は半分以上が会社関連の人だった(になるだろう)
□社是、社則など会社の決まりごとは一字一句覚えている
(p92)

いかがですか?

私の場合、休日に仕事の本を読んだり、仕事中に自分の趣味のことをやったり、その辺が曖昧な生活を送っているので、一部はチェック入りますね。

おお、社畜の素養があるのか。

著者の生き様を見れば、色々わかるさ

「社畜のススメ」の著者のスタンスは、次の文章を読めば、一発でわかります。

私自身は、サラリーマンとして働いている間、一円たりとも残業代をもらったことはありません。三十代初めまでは毎日深夜一時頃まで猛烈に働きましたが、残業代をもらいたいと思ったことは一度もありませんでした。それよりも一人で働いている深夜になると、私一人のための会社事務所の照明代、冷暖房代等、余分や経費を使わせてもらえていることにただ感謝あるのみでした(p159)

ね?

ちなみに、USENで働いている方です。

模範的社畜です。これに共感できるかどうかで、本書の見方が変わってきます。私は、「うへぇぇ」ってなりました・・・。

でも、ここまで全力になれることは、凄いことだと思います。「社畜乙」って笑うのは簡単なことですが、これでもかっていうくらい仕事をする力は素晴らしいと思います。

私に足りないのは、これなんですよね。よく反省します。

サラリーマンの4大タブー

仕事ができず、組織でうまく機能していないサラリーマンに共通する4つのタブーがあるそうです。

「個性を大切にしろ」
「自分らしく生きろ」
「自分で考えろ」
「会社の歯車になるな」(p33)

四大タブーは、残念ながら多くの日本人の気質には合わないからです。(p35)

ようするに、まずは、こんなこと考えてないで、会社から求められることに対して、がむしゃらに働けってことです。

私は「指示内容を理解できない私の未熟さ」をまず自覚し、「何故そのような発想になるのかを理解できるまで言われた通りにまず実行しよう」と自然に考えていました。そのため、私の行動の多くは、先輩や上司の真似から始まっています。(p40)

たしかに、好き嫌いせずに仕事をした結果、自分の仕事の幅が広がるっていうことは、今でもあります。それを意識して、苦手意識のある食わず嫌いな仕事をあえて、頑張ってみる時があります。

私たちは努力を積み重ねる秀才型を目指すべきなのです。天才と秀才とでは成長のスピードこそ違いますが、手にする果実の大きさにおいて天才が勝るとは限りません。そして、秀才になるチャンスはすべての凡人にあるのです。(p41)

私も所詮、凡人なので、その通りですね。

サラリーマンの成長のステップ

ひたむきに仕事をしながら、「守」「破」「離」と進んでいく。サラリーマンの成長は、以下の3段階を駆け上がっていくようです。

1 ひたすら知識カードを増やす
2 知識カードを組み合わせる練習を繰り返すことで検索エンジンを磨く
3 応用を実践することで、さらに知識が増え、検索エンジンの能力も向上する(p73)

これって、私は、感覚的に「なるほど」って思いました。自分の実感に近いからでしょうか。

あと、転職については、こんなことが書いてあります。

転職に際しては「年収が上がるか」と「勤務条件が向上するか」の二点を冷静に分析することをお勧めします。二点とも良くならないのに転職する必要は基本的にはありません。(p151)

私は、自社の社員が退職する際に必ず、「運と援と恩を大切に」という言葉をメッセージカードに書いて渡しています。(p181)

ダメな社畜とならないために~18ヶ条~

ここ重要です。テストに出ますよー。

  1. 配属三ヶ月で自分のセンスを見極める
  2. 分不相応に焦らない
  3. 会議では意見、質問をする
  4. 時の上司に対する感情で会社を評価しない
  5. 社畜時代は、管理職になるための通過儀礼だと心得る
  6. 他人の悪口は言わない
  7. すべて一歩早く
  8. 他の世代を見下さない
  9. 社内人脈は成り行きではなく意図的に広げる
  10. 社内報など社内情報には気を配る
  11. 成功者の結果だけを見ない
  12. 通勤電車では読書を
  13. 継続的な情報収集を心がける
  14. 余計な評判は気にしない
  15. できない理由を真っ先に考えない
  16. 自分の「見え方」を意識する
  17. 目先の勝ち負けにこだわらない
  18. 謙虚さは最大の武器と心得る

「1.配属三ヶ月で自分のセンスを見極める」については、

はじめから抜群の才能がない場合、ぜひとも秀才を目指してください。「センスではかなわないから猛練習あるのみ」と努力するほどレギュラーが取れる、スポーツの世界と同じです。センスに溺れて基礎練習を怠る人の末路は、みなさんの想像通りです。(p172)

「2.分不相応に焦らない 」については、

「守」の期間に関して「十二年」と言われた若者は面食らっていました。そういう人には、まず社内の先輩や幹部の履歴を調べてみることをお薦めします。つまりエリートとされる人は何年くらいで、出世が遅いとされる人はどれくらいで、それぞれの地位に到達しているのか。これがかわれば、分不相応に焦ることはなくなるはずです。
また能力が高い人が必ずしもトップスピードで出世してきたわけでない、といったことも見えてくるはずです。(p172)

といったことが書いてあります。面白いですね。

がむしゃらに働くのもいいじゃない

ブラック企業の社畜礼賛の本かと思いきや、実は、ちゃんと仕事に役立つしっかりとしたビジネス書です。

社会人人生、やっぱり、がむしゃらに働く時期があってもいいですよね。そんな全力人生を送りたいものです。

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