NHKラジオ『英語で読む村上春樹』を買ってきた!気になる内容は・・・かなり面白そうなテキスト!

NHK英語講座

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本屋に立ち寄ったら、目立つ場所にNHKテレビ・ラジオ語学講座のコーナーができているじゃありませんか。さすが新年度号。

「入門ビジネス英語」「英会話タイムトライアル」を買うついでに、気になってた「英語で読む村上春樹」のテキストを立ち読みしたわけですよね。

NHK ラジオ 英語で読む村上春樹 2013年 04月号 [雑誌]

ついつい購入しちゃいました。ウチに帰って、じっくり読んでみたら、「英語で読む村上春樹」は、かなり面白そうです。村上春樹ファンな私には、ツボでした。

「英語で読む村上春樹」テキストの内容と構成

「英語で読む村上春樹」のテキストを見ながら、テキストの構成をご紹介しますね!かなり独特な英語講座になりそうな予感がします。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が発売になりますし、今年は村上春樹が盛り沢山。

そもそも「英語で読む村上春樹」の講座とは?

この講座は、村上春樹の短編小説を題材にして、朗読&英文読解を行います。

1年間のうち、前半の6ヶ月が「象の消滅」、後半の6ヶ月が「かえるくん、東京を救う」が、題材です。

第1週~第3週が本編。第4週は「ハルキをめぐる読みの冒険」

4月号のテキストを読んでみると、第1週~第3週は、英訳+原文が掲載されていて、第4週は、「村上文学へのアプローチ」というタイトルで、村上春樹についての解説になっています。

第4週は、英語の勉強とは、直接関係なさそうな内容ですね。でも、村上春樹ファンには面白い内容です。

本編1回分の構成が丁寧

私がテキストを読んでいて関心したのが、本編のページの作り方が丁寧なことです。

1回分の流れは以下のようになっています。

  1. 英訳全文
  2. 原文(日本語訳)全文
  3. レクチャー(解説)
  4. 1段落目の英訳
  5. 単語・フレーズ一覧(words & phrases)
  6. 1段落目の原文
  7. 文法解説・英文と原文比較(comparison & focus)
  8. 2段落目~4段落目まで繰り返し

英訳・原文のあとに、各段落ごとに、英訳・原文・単語が載っているのが、親切でわかりやすい構成になっています。勉強しやすそう。

解説がマニアックで面白い

1回目の解説だけ読みましたが、これが、面白かった。

  • タイトルの「The Elephant Vanishes」の「elephant」がなぜ単数なのか。
  • 本文でも「the elephant」となっているが、なぜ「the」が必要なのか

すごく単純そうな話に見えますよね?でも、面白いのは、ここからです。

『羊をめぐる冒険』においては、「羊」が特定の1頭なのか、複数なのか解釈が分かれ、ロシア語訳のタイトルでは羊が複数、ポーランド語訳では羊が単数になっているそうです。

日本語で普通に読んでいるだけではわからない、翻訳での表現の難しさについて述べられているのが、興味深い。

「古池や蛙飛び込む水の音」の「蛙」についても、解釈が分かれているそうです。なるほど。

もうひとつ触れておきましょう。

  • 村上春樹といえば、一人称の「僕」、という表現が繰り返し出てくるのが特徴的。
  • でも、英訳では、代名詞「I」を使うのが当たり前なので、特徴にはならない。

たしかに・・・ってなりますよね。

英文と原文の比較もマニアック

さらにマニアックな内容は続きます。それは、「comparison & focus」のページ。

放送1回目の1段落の部分を見てみましょう。

  • turned on the radio:原文では「FM放送のスイッチを入れ」とある
  • kitchen table:原文ではただ「テーブル」とあり、どこのテーブルか特定していない

原文を英訳した際に、どういう表現が変わったのかを比較して解説しています。

いい。すごくマニアックでいい。英語学習に役立つかどうかは別にして。

「英語で読む村上春樹」の想定リスナーは誰なのか?

他のNHKラジオ英語講座は、明日使えるような実践的な英語学習が中心です。

NHK英語番組には、難易度の目安として、「A0」~「C2」が設定されています。(レベルの解説は「CEFRとは?」に載っています)

「英語で読む村上春樹」は、他の講座とは、一線を画す講座。レベル設定がありません。すごく納得。いい意味で、趣味に近いです。

誰向けの放送なのか想像してみると、

  • 翻訳に興味がある人
  • 村上春樹に興味がある人
  • 英語で小説を読んでみたい人
  • 読解力を身に付けたい人

といったところでしょうか。解説のマニアックさが楽しめる人には、相当ハマる講座な気がします。

すごく英語が好きな人や、すごく村上春樹が好きな人にはピッタリ。

テキスト後半は、「対談」と、なぜか「創作短篇」

テキスト後半は、ラジオの放送には流れない、テキスト独自の内容です。

なぜか、若手作家が書いた村上春樹風な創作短編が載っています。

いよいよ意味がわからない。2chの「村上春樹的就職活動」を思い出さずにはいられません。ディープですね。

対談は、普通に面白いです。4月分は、海外から見た村上春樹について4人で対談しています。英語学習には関係ないですが、村上春樹ファンには楽しい内容です。

村上春樹:英語=7:3。村上春樹ファンなら、楽しめるはず。

テキスト全体を通して、村上春樹が大好きな先生が、村上春樹の解説をしつつ、英文の解説もしているようなテキストです。

英語の難易度は、少し高いかもしれませんが、村上春樹ファンなら、楽しめる講座だと思います。

新しい村上春樹の魅力が発見できそうですよね。楽しみ。

放送開始が待ち遠しいですね!

テキストだけでも、だいぶ楽しめそうですが、本放送に期待してます。どんな放送になるのかなぁ。放送を聴いたら、またブログで書きますね。

放送時間は、毎週日曜日午後10:50~11:20です。たっぷり30分。英語の勉強というよりは、ほぼ趣味で楽しんでいきたいと思います。

原作の続きが気になっちゃった人には。

ちなみに、「象の消滅」と「かえるくん、東京を救う」の原作は、こちらの本に収録されています。

テキストに原文が掲載されているので、特に原作を購入する必要はないです。どうしても先が気になる!って方だけに。

むしろ、「続きが気になる」⇒「来月号を楽しみにする」⇒「勉強を頑張れる」っていうサイクルに持っていければ、勉強がはかどりそうですね!私も、すでに、続きの来月号が読みたくなっています。

『英語で読む村上春樹』の記事一覧は、こちらからどうぞ!
 ⇒ 過去記事一覧・まとめ

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    30代のサラリーマンです。のんびりとした日々を送っています。書評、英語、気になったニュース等をアップしていきます!

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