本放送開始!NHKラジオ「英語で読む村上春樹」第1回は楽しかった!

NHK英語講座

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英語で読む村上春樹のテキスト」について記事に書きましたが、ようやく待望の本放送開始!ということで、期待に胸を膨らませて、放送を聞いてみました。

今回は、第1回の内容を振り返りつつ、「英語で読む村上春樹」がどんな放送だったのか、たっぷりご紹介していきたいと思います。合わせて、自分なりの勉強法についても書いていきますね。

NHK ラジオ 英語で読む村上春樹 2013年 04月号 [雑誌]

まずは、放送内容から触れていきましょう。ちなみに、放送は、ストリーミング放送(録音)で聴けますので、今からでも、ぜひ!
 

待ちに待った「英語で読む村上春樹」の放送内容は・・・?

テキストをしっかり読んで待機。解説がマニアックで、本放送を心待ちにしてました。本放送は、期待を裏切らない内容だったと思います!

ちなみに、学習テキストについては、「NHKラジオ『英語で読む村上春樹』を買ってきた!」の記事で、詳細について書きましたので、よかったらご覧ください。

ラジオ本放送の構成は、こんな感じ!

まず、番組の構成をまとめていきますね。一番気になっていたところです。

  1. 英文全文の朗読
  2. <コメント>
  3. 原文(日本語)の朗読:前半
  4. 英文全文の朗読:前半
  5. <解説>
  6. 原文(日本語)の朗読:後半
  7. 英文全文の朗読:後半
  8. <解説>

英文全文が2回朗読、日本語文が1回朗読。朗読の時間がちょっと長いかなって感じました。

解説が面白かったので、もっと解説の時間があると、嬉しいです。

英語の難易度について(リーディング・リスニング)

テキストを読んで、放送を聴いた感じでは、英語の難易度は、

  • リーディング:やや難
  • リスニング:やや易

という印象です。

リーディングは、語彙力が少し必要な英文です。ただし、テキストに単語リストがあるので、辞書を引かずに、大体読解できます。

リスニングは、ゆっくりと読むので、聴きやすいです。音が消えたり、くっついたりしないので、英文の通りの素直な朗読です。

リーディングで内容がわかっていれば、聞き取れないということは、あまりなさそうです。

テキストと放送の内容は、補完的でいい感じ

「英語で読む村上春樹」は、テキストとラジオ放送のバランスがいいな、と思いました。

テキストにしか載っていない内容も多いし、一方で、ラジオ放送では、テキストに載っていないコメントが色々と聴けます。

テキストだけ読んでも十分面白いですが、放送を聞くと、さらに面白さが増します。いい補完関係になっていますね。

解説は、やっぱり面白い

テキストだけ読んでも十分解説が面白かったんですが、放送でも、解説がかなり面白かったです。

放送の講師は、日本人の大学教授(沼野充義さん)と、ハーバード大学修士を修了したアメリカ人(マシューさん)。どちらも村上春樹の研究をしています。

マシューさんは、「象の消滅」を英訳した先生の教え子だそうです。すごい人選。

大学教授が日英の比較をしながら、英文の解説をしつつ、アメリカ人にニュアンスを聞く、といった会話も展開されています。

<タイトル「The Elephant Vanishes(象の消滅)」についての会話>
沼「マシューさん、この英語のタイトルってどんな感じがするんでしょうか?」
M「あー、とっても、とっても、Magicなタイトルですね」
沼「Magic?」
M「魔法がかかってるような感じですね」
沼「その魔法っていうのは、どんな意味ですか?」

うん、よくわからんけど、なんか楽しそうだよ、会話が。

では、ちょっと具体的に面白かった解説を取り上げてみますね。

第1回放送で面白かった解説

解説がね、非常に細かいんですよ。

「6時13分」

  • 西洋で13というのは不吉な数字。なにか意図があったのかも
  • ロシア語訳とポーランド語訳では、「6時30分」となっている
  • 村上春樹は、こういう数字などにも、非常に細かく注意を払って書いている

「FM放送」

  • 日本語「FM放送」、英語「ラジオ」
  • アメリカでは、ラジオというとFMが一般的だから

「給食の残飯」

  • アメリカでは、日本の給食のようなものはない
  • どこで起こってもおかしくないような小説の感じがするが、給食といった制度に、日本的な感じがする

「東京」

  • 日本語(原文)ではまだ「東京」という具体的な地名が出てこない
  • しかし、英語では、「Tokyo surburb」と早めに地名と登場させている
  • 英語の読者が戸惑わないように、あえて情報を早めに出している

「象の広場」

  • 日本人は、広場は、いいイメージで使う
  • 英語では「enclosure」。閉じ込めるというネガティブなイメージで訳されている

「5人の小学生たち」

  • 日本語「5人の小学生たち」、英語「a few」
  • 「a few」は通常「2~4人」。それ以上なら「several」が一般的
  • 訳者になんらかの意図があったのでは

「5」という数字(一番面白い解説でした)

  • 「5月17日 」
  • 「夕方の5時過ぎ」
  • 「5人の小学生」
  • ひとつの段落で、「5」が三回繰り返されている (原文)
  • 意図的に、なんらかの象徴的な意味を持たせた使い方
  • 英語だと、5月が「May」
  • アメリカ人は、「May」を「5番目の月」と意識しない
  • つまり、「5」という数字が消えてしまう
  • 翻訳の場合、数字になんらかの意味や効果を持つことがあるので大事

いいですよね、マニアックで。「ちなみに~、」の後のコメントが、大体マニアックです。

勉強法は、テキストで予習、放送で解説を楽しむ

今回の放送を踏まえて、「英語で読む村上春樹」の勉強方法は、

  1. テキストを熟読する
  2. 放送の英文朗読を聞く
  3. リスニングで意味がわかるか確認
  4. あとは、解説を聞いて楽しむだけ

こんな感じでいこうかと思います。リーディング中心で、ちょっと語彙力があがるかもしれない、そんな勉強法です。

講座テキストのレビュー」の記事後半で触れましたが、

村上春樹:英語=7:3

くらいなので、基本的に趣味で楽しむNHKラジオ英語講座にしていこうと思います。

翻訳という切り口で、村上春樹作品について解説されているのが、想像以上に面白い。『5』の数字の話なんて、翻訳ならではの話ですよね。

小説の続きも気になるし、これからどんなマニアックな解説が飛び出すか、今後の放送が楽しみです。「英語で読む村上春樹」、皆さんも、いかがでしょうか?

今回の放送分(録音)は、1週間、ネットのストリーミング放送で聴けます

NHK語学番組「英語で読む村上春樹」
(今年度から会員登録が必要みたいです)

英語の勉強を意識せず、解説だけ聴いても、十分楽しめますよ!

『英語で読む村上春樹』の記事一覧は、こちらからどうぞ!
 ⇒ 過去記事一覧・まとめ

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