NHKラジオ「英会話タイムトライアル」2013年度の変更点はここ!スピーキングの基礎練習に最適!
以前「入門ビジネス英語」の変更点について書きましたので、今回は、「英会話タイムトライアル」の変更点について、書いていきますね。
「英会話タイムトライアル」は、かなり内容が変更になっています。しかも、いい方向に!
「英会話タイムトライアル」は、より基礎固めを重視
大きな変更点は、ひと言でいうと「インプット⇒アウトプットの繰り返しを重視」です。難易度は下がっていると思います。
2012年度は、どちらかというとアウトプットメインだったと思います。今年度は、音読したり、より定着化に向けた変更になっています。
では、ひとつひとつ見ていきましょう。
「英会話タイムトライアル」2つの練習法
「英会話タイムトライアル」には、大きく2つのパートがあります。
- SPRトライアル
- 対話カラオケ
「SPRトライアル」は、1問1答スタイルです。
- 日本語「こんにちは」⇒英語「ハロー」 (訳す)
- 英語「Thanks」⇒英語「Sure」(返事する)
という風に、日本語を英訳して応えるのと、英語に英語で返すのと、2種類あります。
「対話カラオケ」は、英語での会話の練習です。相手が英語で言う⇒英語で返す、を繰り返します。
つまり、「SPRトライアル」の英語⇒英語パターンを5~10回連続して行う感じです。
後で書きますが、「対話カラオケ」は、2013年度にやり方が少し変わりました。
講座の構成が大きく変わった!
今年度一番大きく変更したところは、講座の構成です。
【2012年度】
- 月~木[第1週~4週]::SPRトライアルと対話カラオケ
- 金[第1週~3週]:対話カラオケ拡大版
- 金[第4週]:Let’s sing along!
【2013年度】
- 月~水[第1週~3週]:SPRタイムトライアル
- 木・金[第1週~3週]:対話カラオケ
- 月~水[第4週]:SPR Skill Test
- 木[第4週]:対話カラオケ Test & Contest
- 金[第4週]:Tongue Twisters
大きな変更点をまとめますと、
- 第1~3週目と第4週目で講座内容が違う
(去年度は金曜のみ、週によって違った) - SPRと対話カラオケが、別々の日になった
(去年度は1日でSPRと対話カラオケ) - Skill TestとTongue Twistersが追加
といった点があります。
去年度は、1ヶ月で、月~木は同じ講座だったのに、今年は第4週だけ違うんですよね。第4週がいろいろ充実するようになりました。
一番大きく変わったと感じたのが2です。月~水がSPRのみ、木・金で対話カラオケのみ、となりました。
「SPRトライアル」は1回のボリュームアップ!
「SPR」のみの放送回ができたことによって、1回分の練習量が増えましたね!
「肯定・否定・疑問の3ステップトレーニング」や「丁寧な表現」など、文法も交えたテーマが多くなった気がします。
「SPRトライアル」は、全体的に、英語上達完全マップの「瞬間英作文」のようなイメージになっています。「瞬間英作文」好きな私としては、すごくいいです。
1日の練習で、日⇒英、英⇒英、両方ある日もあります。テキスト全体では、日⇒英のボリュームのほうが多いですね。
日本語 ⇒ 英訳 のトレーニングは、「瞬間英作文」の中心的なメソッドですが、非常に効果の高いトレーニングです。オススメ。
「対話カラオケ」は、かなり勉強しやすくなった!
私の好きなコーナー「対話カラオケ」は、内容が結構変わっています。
「Key Phrase Practice」コーナーが追加されたんですね。
「対話カラオケ」は、相手の会話⇒自分の答え⇒相手の会話⇒・・・、と会話を繰り返す練習法です。
でも、ちょっと難しいと、自分の答えがすぐに出てこない。そうなると、なかなかスムーズに勉強できません。
そこで、「Key Phrase Practice」の登場です。
「対話カラオケ」の答えの候補を、最初に練習しちゃいましょう、っていう感じです。
日本語⇒英訳。つまり、「SPRトライアル」と同じです。
で、そこで表現を押さえてから、「対話カラオケ」スタート!
- 「Key Phrase Practice」で表現を勉強(インプット)
- 「対話カラオケ」で実際に使ってみる(アウトプット)
という風に、練習しやすい形式になりました。
でも、「対話カラオケ」は、とっさに答えを考えるのが面白かったんですよね。なので、「Key Phrase Practice」で先に答え合わせをするような練習方法は、個人的にはちょっと寂しいです。
とはいえ、テキストの位置づけ、難易度からすると、今年度の形式の方がピッタリだと思います。
「とにかく、返事をしてみる」という体験ができる。これって、大きいですよ。
外国人相手に、流暢に英語を話せなくても、とりあえず返事が返せていれば、ある程度会話って成り立ちますもんね。
2012年度の「対話カラオケ」は、答えがわからないと、「返事をする」ことができずに終わってしまっていたんですよね。
「アウトプットに慣れる」意味で、いいコーナーに進化しました。
新コーナー「Skill Test」「Tongue Twisters」
2013年度に追加された新コーナー。第4週に登場します。
これがいい!!すごくいいです。
まず、「SPR Skill Test」。英語に限らず、勉強で何が一番大切なのかって、「復習」ですよね。
毎月最終週に、「SPR Skill Test」として、月~水の3日間に渡って、テストが出題されます。
学習した文章が、適度にシャッフルされていて、いいアウトプットの復習になります。
次に、「Tongue Twisters」。早口言葉のコーナーです。
「え?早口言葉?」って思いますよね?
違うんです。早口言葉は発音の練習になるんです!
私は、「英語耳」で発音記号をひとつひとつ練習していたんですが、いざ単語や文章をしゃべろうとすると、全然、発音記号どおりに話せないんですよね。
口が動かないんです。
で、勉強していたのが、このテキスト。
早口言葉を通じて、発音練習をしよう、というテキストで、しかもDVD付き。毎日鏡を片手に、DVDで練習していました。
結構、効果があったんですよね。
ですので、「英会話タイムトライアル」に「早口言葉」のコーナーが追加されたことに気づいたとき、ちょっと興奮してしまいました。
しかも、「英会話タイムトライアル」4月号、第1回目の早口言葉が、
She sells sea shells by the seashore.
『1日5分 英語発音の筋トレ』の第1回目と同じ、っていう。
この文章を練習すると、「s」関連の発音がスムーズにできるようになります。
ぜひ、テキストでコツコツ練習してみてください。
全般的に見ると、2013年度の変更点は、いい方向に変更されています!徹底的にやり込めるテキストになっていますね。素晴らしいです。
あと、昨年度は、問題と答えが見開きだったんですが、今年度は、問題と答えのページが表と裏で別のページになりました。細かい点かもしれませんが、すごく使いやすくなったんですよね。
今年度も、頑張っていきましょう!
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