NHKラジオ『入門ビジネス英語』2013年度はここが変わった!勉強しやすくなったかも?
来週からNHKラジオ英語講座の新年度がスタート!『入門ビジネス英語』は今年も頑張ろうと思って、テキストを読んでみたら、2012年度と比べて、内容がちょっと変更になっているようです。
2013年4月号の『入門ビジネス英語』をレビューしつつ、変更点をチェックしていきたいと思います!
2013年度の「入門ビジネス英語」は、勉強が続けやすくなる!
変更した内容を簡単にいうと、「ボリュームを減らす代わりに、ひとつひとつのフレーズを丁寧に勉強する」という感じです。では、具体的に新年度の「入門ビジネス英語」を見てみましょう!
一番の変更点は、「フレーズ」が2つから1つへ
2013年度に最も変わったところは、フレーズの数です。
2012年度:「言えそうで言えないフレーズ」を1日2つずつ
↓
2013年度:「救いのひと言」を1日1つずつ
2012年度は、15分の講座中に、2つのフレーズを勉強する形式だったんですが、2013年度は1つになりました。
ボリュームが減ってがっかりするかもしれませんが、逆に、覚えるフレーズが減ることで、勉強を継続しやすくなりますね。
あとで触れますが、色々な形で、1フレーズを丁寧に勉強していくので、これはいいのかな、と思っています。
ダイアログの数は、4⇒3に変更
「入門ビジネス英語」には、「今日のフレーズ」1つにつき、そのフレーズを使った会話(ダイアログ)が収録されています。
2012年度:1フレーズ×2ダイアログ。2フレーズで、4ダイアログ
↓
2013年度:1フレーズ×3ダイアログ
『入門ビジネス英語』実践勉強法の記事で書きましたが、私の「入門ビジネス英語」勉強法の中心は、ダイアログの音読です。
2013年度は、1フレーズにつき3つのダイアログへと変更になりました。
ダイアログが減ることで、音読量が減るので、ちょっと残念ですね。でも、mp3ファイル編集の手間も少なくなり、放送1回分の負担が軽減されるのは、いいかもしれません。
「今日のフレーズ」を3回使うので、フレーズの定着はしやすくなります。
「応用例」が充実:復習でじっくり覚えたい
2013年度に追加された内容です。2012年度よりも、本格的なコーナーになりました。
「今日のフレーズ」の応用で、丁寧に言い方、別の言い回し、といった例が3つ登場します。
4月号初回を例にしますと、
今日のフレーズ
「Can I just say something?」(ちょっとひと言いいですか)
- Can I just say one thing?(ちょっとひとつだけいいですか)
- Can I just add something?(ちょっとひと言付け足していいですか)
- Could I just say something?(ちょっとひと言よろしいでしょうか)
という応用例があります。
応用例は、復習時や、2周目で、じっくり勉強していきたい箇所ですね。
「ロールプレイング」が追加!アウトプット重視
全く新しいコーナーが「Role Playing」です。
ダイアログの途中に空白があります。音声を聴きながら、空白のタイミングで「今日のフレーズ」を実際声に出す練習ですね。
ロールプレイングのいいところは、放送時に勉強しやすいことです。
「今日のフレーズ」を口に出して覚える
↓
「Role Playing」できちんとフレーズが言えるかアウトプット練習
っていう流れがよさそうです。ポイントは、感情を込めつつ、テキストを見ずに音声のみで練習することです。
大好きな「Eriko’s Memo」は継続!
「入門ビジネス英語」のコーナーで、すごく好きなコーナーが「Eriko’s Memo」です。
ビジネスシーンにおいて、「今日のフレーズ」をどう使うのか、関谷英里子さんが実体験を交えつつ、語ってくれます。これが非常に役立ちます。
4月号初回だと、
「初回からがんがん攻めなくても、私は会議での発言などでは2番目か3番目には手を挙げて何か言うようにしています」
「周りにアピールするにも十分なタイミングですし、こうすることで発言しそびれる懸念もなくなります」
「『少し英語に自信がないな』と思っても、自分がネイティブスピーカーではないことがこのタイミングで周りの人にわかってもらえますので、話す速さなどを考慮してもらえる場合もあります」
具体的なアドバイスですよね?すごく好きなコーナーです。
テキスト後半も充実!
毎月のテキストには、放送以外にも、いくつかコーナーが設けられています。2012年度は、ビジネス英単語のコーナーでした。これはよかったです。
気になる2013年度。今年度も、かなり面白そう!
ひとつめは、「受験勉強はかく語りき」のコーナー。
執筆者は関正生さん。著書「世界一わかりやすい英文法の授業」が有名ですね。
「大学入試問題を取り上げ、それがどう優れているのかを示し、皆さんの英語力アップ、ひいては思考力アップにつながるということを証明いたします」という自信満々なコメント。
「え?受験英語?」って思うかもしれませんが、4月号はいきなり発音から。弱形・強形の説明です。
「センター試験の意図を見抜く」説明があったり、なかなか面白い内容でした。
気になった方は、ぜひ実際にテキストをご覧ください。
もうひとつのコーナーが、「BREAK THROUGH」。
さまざまな分野で活躍している人が登場し、自分の仕事について語るコーナーです。英語学習とは関係なく、ビジネス読み物に近いですね。
第1回目は、建築家の中村拓志さん。偶然ですが、「恋する建築」という本を読んだことがあります。
中村拓志さんについては、ホームページを見ると、わかりやすいと思います(参考:中村拓志 & NAP建築設計事務所)
2013年度も「入門ビジネス英語」はオススメ!
2013年度のテキストを読んでみても思いましたが、社会人が勉強するなら、NHKテレビ・ラジオ英語講座の中で、最もオススメの講座です。かゆいところに手が届く素晴らしいビジネス英語の講座ですね。
2013年度は、ボリュームを抑えた分、1フレーズの濃度が濃くなりました。しっかりと身に付けられるように、頑張っていきたいと思います。今度こそサボらないように・・・。ブログでも引き続きご報告していきます。
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