「MARQREL(マルクレル)」を実際にチェックしてみた!考えてみた!
「リクルートカードの発行」に始まり、ポイントプログラムの拡大へ一気に舵を切ったリクルート。
今度は、招待制ファミリーセールのWEBサービス「MARQREL(マルクレル)」が4月1日にスタートしました。攻めるねぇ。実際に、会員登録して、コンテンツを見てみましたー。意外と面白そうな感じがします。
MARQREL(マルクレル)ってどうなのさ?
今回の記事では、サービスの概要、具体的なコンテンツ、サービスの考察について、書いてみました。
MARQREL(マルクレル)の概要
「MARQREL(マルクレル)」って名前が、非常に覚えにくいですが、概要をまずは、確認してみます。
>>マルクレルのページ
いつもの通り、プレスリリースを見てみました。
参考:「じゃらん×ホットペッパー」会員限定利用!招待制ファミリーセールサイト「MARQREL(マルクレル)」4月1日オープン
まとめると、
- 招待制ファミリーセール
- 高級ブランドも出店
- 「じゃらん×ホットペッパー」会員が利用可
- 99時間のタイムセールを1ブランドごとに。
- ポイント付与は、2%
ですね。イメージ的には、「ポンパレ」の高級ブランド路線って感じでしょうか。
サイトのURLは、http://www.marqrel.jp/です。
MARQREL(マルクレル)をさらっと見てみた。
一応、「じゃらん×ホットペッパー」会員IDを持っているので、MARQREL(マルクレル)にログインしてみました。
ちなみに、ログインしないと、どんなブランドの商品が出品されているか、わかりません。
ページデザインは、写真中心のすっきりしたデザイン。Pinterestテイストです。写真・ブランド名・販売期間、のみ。わかりやすいですね。
カテゴリの分類は、「Women」「Men」「Kids」「Lifestyle」の4種類。並び方からして、一番のメインターゲットは、女性なのでしょうね。
Pinterestのユーザー層の中心は女性。ですので、MARQREL(マルクレル)のメインターゲットが女性なら、デザインもPinterestテイストになるのも納得ですね。
ただ、どんな商品が出品されているのかがわかりにくいです。あえてなのかもしれませんが、それが欠点かもしれません。
ブランド名⇒クリック⇒商品。PRADAをクリックすると、サングラス。サングラスが欲しい人には探しにくいです。
でもこれが、MARQREL(マルクレル)の特徴なのかもしれません。ブランド中心消費。ブランドを軸に選ぶ。そう考えると、ちょっと面白いかも。
どんなブランド・商品が出ているのか
4月8日現在で、62ブランドが掲載されています。販売中のブランド(あと何日)と、販売開始前のブランド(何月何日から)が並んでいます。
いかん、ブランドとか興味なくて、全然わからない・・・。
PRADA、VANZ、MK MICHEL KLEIN、Ray-Ban、BANANA REPUBLIC、Vita Craftとかとか・・・。サングラスやTシャツ、香水からキッチン用品まで、幅広い商品が出品されています。
サービスの考察
「MARQREL(マルクレル)」のサービスの位置づけは、招待制ファミリーセール。
たしかに、実生活でのファミリーセールって、招待してもらうことも含め、なかなか面倒くさいですよね。それをWEBで実現するのは、悪くないアイデアな気がします。ユーザー側のメリットは出ますね。
出品するブランド側の視点も考えてみます。
クローズドマーケットで、ブランドを傷つけることなく、格安セールや在庫処分を行いたい。「MARQREL(マルクレル)」は、そんなブランド側のニーズを満たすサービスとなるのでしょうか。
ブランドを管理する立場からすると、チャネルと価格のコントロールって重要です。モール型なら、出品しているブランドのレベル感も大切ですよね。
「MARQREL(マルクレル)」は、『○○%オフ!』というように値段を前面に出し過ぎていません。安売りしている雰囲気が出てないんですよね。
出品している企業も、たぶんある基準以上で選んでいるはずです(マルイっぽいイメージがありますが・・・)。
ブランド側からすると、出品しやすいサービスではないでしょうか。Pinterestテイストなデザインもしっくりきます。
宿泊予約サイトでいうと、「じゃらん」における「一休」みたいな感じですよね。
リクルートは、何を狙っているのか
「ポンパレモールの記事」からずっと書いていますが、リクルートで一番の課題は、ポイントの弱さにあります。楽天ポイントは、やっぱり強いですもんね。
最初に書いた通り、リクルートの狙いは、リクルートポイントプログラムの強化でしょう、やっぱり。
「招待制ファミリーセール」と銘打つことで、会員登録の必須化。それで会員数の拡大。
あと、楽天市場って、洗練されたブランドの販売って弱いですよね。高級路線。構造的に難しそうです。
「MARQREL(マルクレル)」は、その辺をうまく突いているなぁと感じました。
一番の課題は、認知度とサイト流入ですよね。会員制サイトだけに、Googleからの検索はゼロなわけですし。どこに導線を作るのかを注目したいところです。
話題になるようなブランド・商品のセールを展開できると、面白いですね。ニュース性のあるやつ。
あとは、サイトのコンセプト、ブランドの高級感をどこまで維持できるのか、でしょう。ユーザーの期待値に沿ったブランドの商品が継続的に販売されるのか。
悪循環の例を考えてみましょう。
- 販売実績が出ない
- ブランド側が出品に後ろ向きになる
- 掲載ブランド数が減る
- ブランド数を増やすために、ブランドレベルを下げる
- サイトのコンセプトが損なわれ、ユーザーの期待と乖離する
- ユーザーが離れる
って感じになって、フラッシュマーケティングと、大差なくなっちゃいますよね。
逆に、うまく軌道に乗れば、結構面白いサービスになってきそうです。
今後の動きに注目して行きましょう!私は使わないと思うけど!
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