【仕事 ✕ 漫画】『マンガに教わる仕事学』梅崎修
職場の魅力を発見し、仕事を通じた学習体験の面白さに気づけること!それこそが、これからの日本社会において、職業生活を自らデザインする者に求められる最も重要な能力ではないだろうか?――『仕事を面白がる心』
前回の「サラリーマン漫画」の記事に引き続き、仕事 ✕ マンガについてです。『マンガに教わる仕事学』で見つけた面白そうな漫画をご紹介いたします!
仕事で役立つマンガを探そう!
最近、ちょっと「仕事✕漫画」に関心を持っていて、色々探しています。
何かオススメあったら、ぜひ教えて下さい!
探してみると、色々と出てきますねぇ。『マンガに教わる仕事学』にも、たくさん読みたいマンガが見つかりました。
これからも、引き続き探していこうと思っています。マンガって、感情移入しやすくていいですよね。
4つのパターンで、マンガを分類・紹介
『マンガに教わる仕事学』では、40冊の漫画が紹介されています。大きく4つに分類されています。
- 自分の仕事を探している若者に読んで欲しいマンガ
- 会社の現実にぶつかったら読みたいマンガ
- 会社の人間関係が複雑になってきたら読みたいマンガ
- 会社以外の生活を考えるために読みたいマンガ
それぞれ、気になるテーマですよね。では、気になった漫画をご紹介していきます!
『まいど御愁SHOW様!!』にみる本気体験の大切さ
「このまま俺の青春が線香の煙につつまれて終わるのは嫌だ~っ!!」(第1巻より)
イヤイヤ仕事をする次郎くんは、「やりたくてやってるワケじゃねえんだよ」とぶつぶつ言う始末。全然仕事に身が入らず、失敗続きである。彼は思う。葬儀屋の仕事は、亡くなった人の家族に嫌われる仕事だと。
そんな彼を見かねてか、ベテラン社員の武藤さんは次のように諭す。
「嫌われたっていいじゃないですか。私らは、いい葬式をやっていくだけです。」(第1巻より)
ほんと、良いこと言ってくれているのだけど、次郎くんがその言葉の意味を理解するのは、自分の仕事に真剣になってからだ。(p25)「イヤだ、辞めたい」と口に出す前に、まずは、じっくりと今の仕事を体験してみたらどうだろう?職業人生は長いのだから、仕事のイヤなところを発見する努力よりも、今の”本気体験”が貴重だと思う。(p26)
ちなみに、Jコミで無料で読めます!
http://www.j-comi.jp/book/comic/4381
『ロッカーのハナコさん』に教わる新人育成法
題名にもなっているハナコさんは、実は幽霊である。過労で亡くなった伝説のスーパー社員ハナコさんは、幽霊になって会社のロッカー室に住みついている。
ハナコさんを見ることができるのは、会社でも悩めるドジな女子社員ばかりなのである。
ハナコさんの絶妙なサポートの下、彼女たちは、自分流の仕事を手に入れていく。(p65)
「自分が接待の席につくようになって初めてわかったの。仕事のためならカッコ悪いマネもできる人ってなかなかカッコいいって思えるようになったわ。」(p66)
『怪傑!!トド課長』にみつける理想の上司
他人の悩みを察してあげられる”洞察力を持った優しさ”と、トラブルのときに落ち着いて行動できる”機転がともなう度胸”を持っている。
トド課長が理想の上司たるゆえんは、彼が身につけている優秀さだけではないことにも気がつく。彼は、社員にとっての”正しさ”や”公平性”について、つねに考えているのだ。(p92)
「上の都合で若い社員が振り回される。全力で頑張っている彼のような人達が割を食う会社は――不健全です。」(第1巻より)(p93)
『人事課長鬼塚』に教わる部下を慮る心
「キミは彼らに細かくチェックを入れたり、厳しく尻を叩いて仕事をやらせているようだが、結局彼らは反発してしまった…何故だかわかるか?キミが部下である彼らを、全く信じていないからだ!!」(第3巻より)
「そうやって自分はこういう人間だと決め付けるのは良くないな、第一なんの得もない。今の自分に不満があるのなら、その殻を自分で破るしかないんだ。」(第7巻より)
『ベル・エポック』で学ぶ恋愛も仕事も手に入れる方法
彼女は現在三十歳、大学を卒業してかなりの時間が経過すると……そうそう単純ではない。かつて、空(夢)を見上げていた頃とは違う。彼女はこう思う。
「自分も歳をとるのだということを忘れてしまえるほど子供でもなく、自分も子供だったのだということを忘れてしまえるほど大人でもない」(第1巻より)(p136)仕事や恋愛に悩む綺麗さんの次のような言葉は、とても羨ましいことなのである。
「細い糸を持って、ゆっくりたぐりよせて、少しずつ、距離の縮まる幸福を味わっています」(第2巻より)(p138)
ほかに気になった漫画リスト
本文からの抜粋はありませんが、他に読みたい漫画をずらっと並べておきますね。ひとつひとつ、コツコツと読んでいこう・・・。
感想
たくさんの漫画をご紹介してきましたが、正直、『マンガに教わる仕事学』の内容は、普通です。
紹介する冊数と、解説のボリュームのバランスの問題だと思うので仕方ないのですが、もうちょっとじっくり解説があるとよかったですね。
とはいえ、紹介されている漫画は、面白そうなものが多かったので、徐々に読んでいきたいと思っています!
関連記事
-
-
【ホリエモン節】『君がオヤジになる前に』堀江貴文
ビジネスでは、この小利巧な人がいちばん損をしている。理解力も学歴もあるけれど、ためらうから突き抜けら
-
-
【頭がよくなる!】『スマート・シンキング』記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術:アート・マークマン
本書のおもな目的は、より賢く、より実践的な思考を得るためのツールを読者に授けることだ。私がこのツール
-
-
【ヒトラー✕橋下徹】『独裁者の最強スピーチ術】川上徹也
ヒトラーの最大の武器は「言葉」であり「演説」だった。「演説」の力で独裁者になったといっても過言ではな
-
-
【成功本】『幸せな小金持ちへの8つのステップ』本田健
私が普通の人におすすめするのが、「幸せな『小』金持ち」になることなのです。大富豪になるのは難しくても
-
-
【問題本】『ユニクロ帝国の光と影』横田増生
「ユニクロの店長だったときは、毎日15、16時間は働いていましたね。それが何年もつづいていたので、肉
-
-
【一度は読みたい】『サラリーマン漫画の戦後史』真実一郎
サラリーマンには2種類しか存在しない。『宮本から君へ』が大好きなサラリーマンと、『宮本から君へ』が大
-
-
村上春樹的マーケティング活動 ~『1Q84』と『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に関する戯言~
4月12日に、いよいよ村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が発売されますね!
-
-
【自伝的小説】『拝金』堀江貴文
「そうだ、欲だよ。欲望が金の価値を定める。そしてそれは人によってケース・バイ・ケースなんだ。本来、金
-
-
【仕事術】『自分「プレゼン」術』藤原和博
ぼくの意図は「本を漂流させてください」ということでした。そして、ロンドンとパリに2年半暮らして、96
-
-
『「先延ばし」にしない技術』イ・ミンギュ
いちばんやりたくな仕事、いちばん恐れている仕事のほとんどは、あなたが絶対にやらなくてはならないことだ