【ホリエモン節】『君がオヤジになる前に』堀江貴文

書評ノート

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ビジネスでは、この小利巧な人がいちばん損をしている。理解力も学歴もあるけれど、ためらうから突き抜けられない。突破したければ、ある程度はバカになるのも必要だ。大丈夫。ちょっとぐらいバカでも、頭のいいヤツを雇えば、事業はうまくいく。
――『32歳の君へ』

当時38歳のホリエモンが、25歳、28歳、32歳、35歳の人たちに向けて、ホリエモンなりの考え方を書いているのが、本書です。

ホリエモン節が炸裂

堀江さんって、自分の思っていることを素直に言います。で、それを聞いて違和感を覚える人が多いので、やいのやいの言われるのでしょう。

そんなホリエモン節が、存分に語られているのが本書です。

こんなに率直に語れる人、なかなかいないですよね。好きか嫌いかは、受け手側が判断すればいいのでしょう。

本書のメッセージが、25歳、28歳、32歳、35歳に区切られているので、それに合わせて、内容をピックアップしてみました。

今回は、特にコメントを挟まずに、一気にご紹介したいと思います!

25歳の君へ『結婚も転職も、一発逆転の儀式なんかにはならない』

若者向けへのメッセージ。

とにかく、提案しろ。思考を続けろ。
最初はどんな提案も、若造の絵空事と思われて、上司には冷たくあしらわれるかもしれない。
けれど、大丈夫だ。
自分の頭でものを考えている人の話は、いつか必ず誰かが耳を傾けてくれる。(p15)

起業のコツは、「他人のマネをするな!」とビジネス書にうるさいほど書いてあるけど、そんなことはない。マネから始めても成功する人は、成功する。
僕が言いたいのは、スタートは模倣でいいけれど。
自分の思考を止める危険があるから、安心は捨てるべきということだ。(p17)

結婚も起業も、ただの作業であって、人を突破させる一発逆転の儀式ではない。
まだ若いのだから、結婚や起業よりも先に、もっと忘我の境地にまで至る強烈な体験をするべきだろう。(p17)

ライブドア時代、僕にとって優秀な部下の条件はひとつだけだった。
僕の代わりに仕事をしてくれる人だ。
つまり、パーフェクトな分身がいればよかった。(p28)

『拝金』のエピソードは、掘り下げようと思えば、いくらでも長く書くこともできた。だが、それを敢えて排して、スピード感を維持することに重点を置いた。読者の時間対効果に最大限配慮したのだ。(p38)

28歳の君へ『敵は会社でもシステムでもない。己の思考停止だ』

家庭を持ったり、守りに入る時期ですね。

「失敗したらどうしよう」「他人にバカにされたら嫌だ」「否定されるのが怖い」とか、マイナスの思考をできるだけ排除する。悪いことを想像しても意味は無い。
僕にとって最も恐ろしいのは死だ。(p68)

僕は死が怖い。死の恐怖から逃れるために、思考で頭を満たしていいる。
これは、仏教でいうところの瞑想修行のひとつらしい。
何かを考えていると、恐怖は自然と去っていく。(p69)

32歳の君へ『情報弱者が時代からふるい落とされる』

仕事人生で、脂が乗ってきて、いろいろな道を模索する年代、といったところでしょうか。

これだけネットが普及するとアイディアに勝ちはない。
組織内では、アイディアを出す人だけが褒められる傾向にあるが、どうしてだろう?

本当の意味で斬新なアイディアは、もう出てこない。「これは誰も考えたことのないアイディアだ!」と思い込んでも、ちょっと調べれば、絶対に誰かが先に手をつけている。(p78)

アイディアよりも圧倒的に大事なのは実行力だ。
思いつきより、考えたことを努力して、形にした人が評価されるのだ。(p79)

躊躇する人の大半は、「そこそこ」できる人たちだ。何でもこなせて、頭がいいから、失敗したときの悲惨な未来も予測できてしまう。ひと言で言うと、小利巧なんだ。(p80)

試しに『アバター』を3Dで観た人と観ていない人を、映像の未来について議論させてみるといい。まったくかみ合わないはずだ。
つまり、それが、新しい情報を知っている人と、知らない人との差だ。(p81)

儲かる仕事の大原則は、①元でがゼロ、②定期収入がある、③在庫リスクがない、④利益率がいい、の4つだ。(p109)

35歳の君へ『ゆとりのある人生がなぜ幸福なのだ?』

「守り」に入るな、ということだと思います。

僕は今でも、会社をつくるときに資金を出してくれた、ある恩人の言葉を思い出す。
「堀江、お前は移動の時に何を使う?」
「電車です。その方が節約になるし、時間を短縮できますから……」
「ダメだ。タクシーを使え。電車に載っていたら、せいぜい音楽を聴くぐらいしかできないだろう。タクシーなら、雑誌を広げて読んだりパソコンも使える。移動するのも無駄な時間だと思うな」
そして、こう付け加えられた。
「タクシーに平気で乗れるぐらいまで、時給をアップさせろ。それが成功の第一歩だ!」(p121)

僕はいつも全力で疾走していた。会社を成長させるために、不要なものはすべて切り捨てた。そこらの上場企業の若手社長レベルの人は、最初は仲が良かったけど、すぐに置いていってしまった。

孤独だと思ったことはない。何年も前の思い出話を延々と語るような友人は、そばに置きたくない。全力で走り続け、高いレベルに行けば、そこでまた魅力的な友人と出会えると信じていたし、事実、今も僕は刺激的な出会いに恵まれている。
同じ仲間とばかり繋がっていたら、世界は広がらないんじゃないのか?(p131)

38歳の自分へ『ネガティブを突き抜けるということ』

最後の章は、自分を振り返る内容になっています。とはいえ、同世代に向けたメッセージですね。

何度も言うが、僕は仲間を切り捨ててきた。
常に「俺のそばから人が誰もいなくなってもいいや」と考えて、仕事に勤しんでいた。ひとりになることに怯えなかった。安住の場所を求めず、いつも自分を追い込んできた。
だからこそ、僕のような凡人が、ここまで成長できたのだと思う。(p150)

安らがは、人の思考を止める。
思考を止めれば、成長はしない。
成長しなければ歳をとるのが早まる。(p150)

仲間なんて人生に必要ないと言っているわけでない。もし昔からの仲間と一緒にいることで、何がしかの心の平安が得られるのなら、それはそれでいいだろう。
だが、同じ高みに到達していない仲間に、時間と才能を分け与える見返りとは、いったい何なのか?誰か僕にわかるように説明してほしいのだ。(p155)

前代未聞の斬新なビジネスですと、堂々と胸を張って言われても、たいていが誰かがやっていたことのサンプリングみたいな商売だ。(p158)

ホリエモンの結婚~離婚について語られていたので、長くなりますが、抜粋。いや、なんというか、アレですアレ。

家を新しく買って、新婚生活をスタートしたのだが、さまざまな場面で我慢を強いられた。買い物は夫婦一緒にだとか、食事の時間を合わせろだとか、朝は決められた時間に起きろだとか、細かいことを取り決められる。ケンカするのがしんどいので、なるべく言われる通りにしていたのだが……家事については、意見が最後まで合わなかった。(p163)

いわゆる「妻が家事を預かるべき」という日本の古い道徳側の意見を持ち出されると、話し合いにもならない。

何より理解できなかったのは、僕の稼いだお金を管理すると言い出したことだ。
妻が夫の財布を預かるのは当然という顔をして言うのだが、バカじゃないかと思った。僕が当時、何億円を動かしていたと思うんだ?家計簿もろくにつけたことのない一般の女に、管理できるわけがないだろう。(p164)

どうも女性というのは、結婚した瞬間から、夫の人生を管理することが職務となり、それを成すことが喜びに変わるらしい。そしておしなべて、家が大好きだ。

驚いたことに、疑問を持たずに、そんな妻に従っている夫の方が多いのだ。
妻に管理される人生なんて、思考停止の最たるものだと思うけれど、そこに幸せはあるのだろうか?
妻の言いなりになっている夫は、ほぼ間違いなくオヤジ化が進行する。(p165)

そこに幸せはありますか?・・・ねぇ・・・。なんでもないっす。

書評のまとめ・感想

改行が多いので、読んでみると意外とボリュームが少なく、さらさらっと読めました。本書でも書いてありましたが、意図的ですよね、きっと。

ホリエモンだからこそ伝えられるメッセージで面白かったです。万人から好かれようとか考えずに、「自分はこう思う!」って感じは、嫌いじゃないです。

次に読みたい関連書籍 & オススメ本

本書で登場した映画『アバター』を完全にスルーしていたので、見ておきたいところです。とはいえ、3Dじゃないと意味ないですよね。

3Dテレビ持っている友達のところで見ようかな・・・。

あとは、やっぱり『拝金』『成金』ですよね。

しばらく、一気にまとめて、堀江貴文本を読みたいと思っています。

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