【掴み取れ!】『チャンスを逃さない技術』勝負どころで「動ける人」に変わる:ヘルマン・シェーラー

書評ノート

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正しい道とはなんだろう?その問いに対する1つめの答えは「君が今いるその道でいい。そのまままっすぐ行きなさい」。2つめは、「心の赴くほうへ行きなさい」。3つめは「とにかく自分の頭で決めなさい!」。要するに、3つともほとんど同じことだ。
冷静で居ること、自分を信じることを人はつい忘れてしまう。だが、本当に歩みたい道に関係のないものは、たとえ無料で差しだされても断るべきだ。――『「自分が進んでいる道が正しいかどうか」の見極め方』

日常をちょっと変えるヒントになるかもしれません。

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著者は、多大な負債を持った食料品店を父から受け継いだ後、チャンスを逃さず成功してきた経歴があります。

それゆえ、今の状況を言い訳にして成功しないと考えるのは早計だ、と述べています。

この本が特徴的なのは、原書がドイツ語である、ということですね。ドイツ人が語る成功本です。

▼目次・要約や著者情報は、楽天のページをご覧ください
チャンスを逃さない技術

チャンスの6つの特徴

本書の核となる考え方です。

  1. チャンスはごくありふれたものである
  2. チャンスは時として見えないことがある
  3. 必ずしもビジョンは持っていなくてもいい
  4. チャンスは労せずして懐に転がりこんでくることはない
  5. チャンスは必ずしも「未来」にはるわけではない
  6. チャンスは必ずしも「ルール」に則っているわけではない

計画を立てるだけでは意味がない

1つたしかなことがある。計画を立てる行為にはあまり意味がない。計画は失敗を補うために立てるものだ。人生には予想外の出来事がたくさん起こる。だからチャンスをつかむには、スキルを磨き、チャンスを見つけて、活かすほかない。(p18)

計画だけを立てて、それに基づいて行動するだけではなく、目の前にあるチャンスを逃さないことが大切、ということですね。

目標や計画に縛られて、リスクが取れず、チャンスを見逃す、っていうことはありえる話です。計画通りというのは、予想外の飛躍を逃す可能性が出てきます。

気になるところをピックアップ

いくつか面白かった文章をご紹介します。

ときどき家の中を見渡して、捨てるものを100個選び出すのだ。(p51)

掃除をするとき、まず先に数を決めて捨てていく、っていい方法だなと思いました。掃除が苦手な私には、このくらい強制力が必要なのかもしれません。

「ツァイガルニク効果」というものがある。「人はまだ達成できていない事柄のほうを、達成できた事柄よりもはっきりと思いだせるという現象」である。(p54)

やらずに後悔するより、やって後悔する方が良い、という話です。

理想像を持たないリーダーはすぐにアメとムチの原理を使う。(p264)

これは、なるほどなぁと。

人生の理想像を自分で思い描ける人は、腹で直感的に感じたことを、頭で冷静に判断できる。(p2659s

直感と理性のバランスですね。一生懸命考えて、その後直感で決める、というのもありますね。

チャンス・インテリジェンス

チャンスを逃さない技術、「チャンス・インテリジェンス」を高めよう、という話です。

チャンス・インテリジェンスの高い人は常にスキマを探している。決まりきった暗黙のルールを破れる場所を探しているのだ。

チャンスを見極めようとし、ほかの問題を探そうとしてる。不可能に見えることも、それが本当に不可能なのか検証し、あれとこれとを結んで考え、その結びついたいものを見て、完成図を予想し、どこにパズルのピースをはめればいいか考える。

そんなふうに作業をつづけていれば、1時間後には5000ピースが完璧にはまったパズルが完成しているかもしれない。(p278)

常識・ルールの範疇だけで考えると、チャンスが見えてこなくなるかもしれません。

書評のまとめ・感想

勝負どころで「動ける人」に変わる、というタイトルの通りで、いつでも一歩前に踏み出すことができるような心構えを身につけましょう、というのが大まかな本の内容です。

そういう意味では、自己啓発書の範疇ですね。

チャンスにフォーカスしていること、ドイツ語圏の本であること、著者の経歴、この3点が特徴的だといえるでしょう。

最近、ちょっと守りに入っているな、と感じていたので、ちょうどいい1冊でした。

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