【やってみたい!】『ビブリオバトル』本を知り人を知る書評ゲーム | 谷口忠太

書評ノート

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本をよく読んでいる生徒が、教室の片隅に座っているのではなく、クラスのヒーローになる。そんな世界があってもいいのではないのかと思うのだ。
――『広がるビブリオバトル』

書評でバトル!ビブリオバトルについて書かれた本です。書評の書き方についても、参考になりました。ビブリオバトルがもっともっと普及するといいですね!

本を知り人を知る「ビブリオバトル」とは

自分の好きな本を紹介し合って、ゲーム感覚でバトルするビブリオバトル。私は、以前、Youtubeでその様子を見たことがあります。

読書の新しい形として、ビブリオバトルが考案されました。

まだまだ生まれたばかりのゲームですので、今後の発展が楽しみですね。

最近は、なかなかお互いに好きな本を紹介する、なんていうことも少なくなりましたよね。Amazonの協調フィルタリングだけでは出会えない本こそ、私は出会いたい。そう思います。

ビブリオバトル『公式ルール』

ビブリオバトルとは何なのか。『公式ルール』を読むと、ある程度理解できると思います。

  1. 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
  2. 順番に一人5分間で本を紹介する。
  3. それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
  4. 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする」

発表後にディスカッションが設けられている点が、いいなって思いました。この『公式ルール』は、相当考えこまれたルールだということが、本書を読み進めていくうちに、わかります。

ちなみに、制限時間ですが、

5分以内で終わりそうになっても、5分間は話さいないといけないのがビブリオバトルのリールだ。これまた、時間を余らせてしまった後に、アドリブで話しだすことが面白かったりもする。(p47)

というのがルールなようです。余り時間が出ちゃうと、結構しんどそう…。

テーマやシバリの設定

ビブリオバトルには、テーマやシバリを設定して行う方法もあります。

開催時には「テーマ」や「シバリ」を設定するビブリオバトルもある。たとえば、テーマとして「恋愛」「海の日」「本の未来」など抽象的なテーマをせってし、このテーマをお題として、発表者は本を選んでくることがある。これを巷ではテーマビブリオバトルという。またシバリをいれるビブリオバトルでは、たとえば「漫画シバリ」「新書シバリ」といった書籍の形態によって、あるいは「夏目漱石シバリ」といった著者名によって紹介できる本を限定するのだ。(p80)

「シバリ」については、こんな注意点も。

あまり強いシバリは、「発表者が読んで面白いと思った本を持って集まる」という公式ルールに抵触し、このルールによって生まれる「意外な本に出会える」「選んだ本でその人のことがわかる」といった魅力を壊してしまう可能性がある。(p81)

ビブリオバトルの4つの機能

  1. 「参加者で本の内容を共有できる」(書籍情報共有機能)
  2. 「スピートの訓練になる」(スピーチ能力向上機能)
  3. 「いい本が見つかる」(良書探索機能)
  4. 「お互いの理解が深まる」(コミュニティ開発機能)

面白い本との出会い方

読書好きな人にとっては、「いかに面白い本と出会えるのか」が、常に関心の的でしょう。本書では以下の5つをまとめ、さらに、ビブリオバトルでは何が違うのかを述べています。

  1. 権威・人気
  2. ディレクトリ構造
  3. キーワード検索
  4. 協調フィルタリング
  5. ソーシャルメディア

ビブリオバトルは「人を通して本を知る」フィルタリング装置である。(p149)」

ビブリオバトルの一番いいと思うのは、自分が普段全く手に出さないようなジャンルで、面白い本と出会えそうなところです。

言語をまたぐビブリオバトル。国際化について

最近は、海外の人も交えて、ビブリオバトルをやっているそうです。

中国人の話す三国志の話は、日本人のそれとは違う。韓国人の西遊記についての知識や理解は日本人のそれとは違う。モンゴルの歴史は、ほとんどの日本人が知らない。このように、国を跨いだビブリオバトルでは、お互いの持つ歴史、文脈の違いが本の紹介の中で表に現れてくる。これを共有し、議論することが異文化を相互理解する活動につながるのではないかと考えている。(p191)

これ、相当おもしろい話ですよね?村上春樹とかで、やってみてほしい気もします。

今回は触れませんが、小・中・高校での活用事例も載っています。ブログ記事の冒頭の抜粋は、活用事例のパートから抜粋しています。

教育の現場で、ビブリオバトルが活用されると、楽しいですよねぇ。

ビブリオバトル=「書評のフットサル」

ビブリオバトルを表現するのに、「書評のフットサル」というフレーズを使うようです。それには、以下の3つのメッセージと願いがこめられています。

  1. ビブリオバトルはゲーム、もしくはスポーツ
  2. フットサルのようにくらいに遊んでほしい
  3. フットサルのような普通名詞でありたい

フットサルのように、身近なゲームとして、広まっていってほしいですね。

ほかに面白かったところ

「書評」という形で表出すことは、自分が「どういう解釈をする人間なのか?」「自分がどういう考え方をする人間なのか?」「自分がどういう文脈に身を置く人間なのか?」をさらけ出すことに他ならない。本を語ることは、実はそのまま、自分自身を紹介していることになるわけだ。(p155)

書評を書くときの参考になりますね。つまり、今の私の書評ブログだと、ダメダメだということが、非常によくわかります。

「リアルの書店は、ネットでの販売に売上が奪われる状況にあるが、そんな時代だからこそ、ビブリオバトルのようにリアルな空間で空気を共有できるようなことを大切にしてリアルな書店だからこそできることを探索したい」(p196)

AmazonはAmazonで良さがありますが、リアルの書店にはリアルの書店にしかない良さがありますよね。私は、本屋さんをブラブラしているのが好きなので、何か新しいかたちで、リアルの書店の良さが、今後もっと出てくるといいなぁと切に願っています。

まとめと感想

私も、こうやって書評を書いているくらいなので、本のことが好きなんですよね。で、やっぱり人に教えたい本も多いわけで。

そんななか、ビブリオバトルのように、ほかの人に自分の好きな本を伝える機会があるっていうのは、非常に素晴らしいことだと思います。身近になっていってほしいです。

加えて、プレゼンテーションの練習にもなりますよね。しかも、色々な年齢層・属性の人に向けて話す場合は、わかりやすく、かつ、面白く伝えていかなければいけません。すっごくいい練習だと思いませんか?

ビブリオバトルの概要、成り立ちや最近の動向についてまとめられているのが本書です。気になった方は、ぜひお手にお取りください。

ちなみに、ビブリオバトルについて知りたい方は、公式サイトをご覧いただくと、さらに色々な情報が載っていますので、ぜひアクセスしてみてください。

ビブリオバトル『公式サイト』

次に読みたい関連書籍

本書で例として取り上げられていた本が、読みたくなる本ばかり、というのは反則ですね!

ということで、今回は、本書で登場した書籍のうちに、「読んでみたい」と思った本を一覧でご紹介いたします。

ビブリオバトルの本を通して、読みたい本が見つかるっていう、なかなか素敵な出会い方ですね。今度読んでみます!

みなさんも、ぜひビブリオバトル、やってみてはいかがでしょうか?

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