【何歳でも読みたい】『40代を後悔しない50のリスト』大塚寿

書評ノート

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「常に10年後とか20年後の目標設定をして、『なりたい自分』の世界に生きているので、今を生きていない」というのです。「今を生きていないので、今の幸せを実現できるはずがない、それってある意味不幸ですよね」
――『未来の成功より「今日一日」を大切にすればよかった』

いつ読んでも面白い1冊でした。

どの年代でも参考にしたい「50のリスト」

私は30代前半なんですが、「30代を後悔しない50のリスト」が面白かったので、本書を読んでみました。

著者のエピソード・経験も出てくるので、具体的でわかりやすい内容です。仕事術から人生論まで幅広く語られています。

「40代まではまだまだ・・・」なんて油断せずに、今からでも取り組みたいことがたくさん出てきました。

▼目次・要約や著者情報は、アマゾンのページをご覧ください。
40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則

「40代」とは

まずは、「40代」という年代について整理しましょう。

  • 20代「種まき期」
  • 30代「育成期」
  • 40代「収穫期」

ちなみに、その後については、

  • 40代で収穫したもので50代を過ごす
  • 60代でハッピーリタイア

と著者は位置づけています。

20代や30代なら、まずは自分第一でコントロールできたかもしれませんが、40代は、そのコントロールが利かずに、公私ともに他人に振り回される10年間といえるかもしれません。(p18)

40代では、「もっとまわりを巻き込んで、まわりを動かすマネジメントスキルが求められる役まわり」という風に役割が変化していく、とのこと。

優先順位のチェック方法

本書で面白かったのが、最初に登場する「『自分にとって大切なこと』を優先できなかった」の項目。

自分の人生にとっての優先順位を考えるときに、「円グラフ」を描くという方法を紹介しています。

具体的なポイントと手順は、以下のとおりです。

  • 自分にとって重要なことを「円グラフ」に描き出す
  • 「どのような人生を送りたいか」
  • 「何を大切にして生きていきたいか」
  • 最終的に優先順位の高い3つに絞る
  • 円グラフの中にウエイトづけして描く

40代になって、周りに振り回されないためには、自分にとっての優先順位を明確にしておくことが必要になってくるんでしょうね。

ちなみに、私の場合は、五割以上が「自由」で、続いて「カネ」「世にテーゼ」」という順番でした。

すべてを手にするのは無理ですから、何かを優先し、何かを捨てる勇気が必要なのです。(p44)

箇条書きではなく、円グラフであるのは、

  • 優先順位が明確に見える
  • 現状と自分の意志とのギャップをリアルタイムで認識できる

とったメリットがあるとのことです。

一回、私も試してみようと思います。

「家族」「家庭」について

大塚さんは、多忙な生活の中でも、一貫して家庭を大切にする姿勢を取っています。具体的な方法や持論が紹介されています。

家庭に関する記述をいくつかピックアップしてみましょう。

小学6年生になる息子に「お前、将来、何になりたいんだ?」と聞いてみたところ、彼は「営業マン」と一言だけ。

思わずホコホコした気持ちになってしまいましたが、同時に子供は日常の親の言動をよく観察しているのだとちょっと怖くもなりました。(p31)

リクルートは離婚率の高い会社なようで、「仕事」と「家庭」の両立に失敗してるまわりの人の声をよく聞いていたそうです。

そんな離婚者の「離婚の理由」について。

一番多いのは「すれ違い」というやつです。もっと具体的にいうと、家庭を顧みず仕事に没頭していたために起こる「すれ違い」ですが、週末ゴルフや休日出社はするくせに、(おもに夫が)家事を分担しない、育児に参加しない、家族との時間を軽視するといったことです。(p54)

子育ての方針についてが、参考になる内容でした。

自分の子供は「一芸+リーダーシップ」の人材に育てようと決めています。(p212)

お前のことは、きちんと考えいてる」というメッセージが子供や部下に伝わればそれでいいのではないでしょうか。
管理型といって、指示ではなく「対話」が重要です。(p213)

「意思決定」について

「スピード決断」をするためのノウハウが実践的でした。

問題を小分けして考える技術」を学んだのです。
その教えは、判断できるところまで細かく分けていくということです。大きな問題や大きな決断は、大きいままだと大きすぎて決め切れないのです。小分けして、自分の決断ができるサイズにして臨むことが肝要になります。(p72)

仕事だけではなく、人生における意思決定(本書では不動産購入の事例を紹介)においても役立つノウハウですね。

意思決定の基準を明確にしてことに当たれば、覚悟がしやすくなるのです。(p73)

リストを作って、客観的に淡々とチェックしていく、というのがポイントのようです。

相手の心を動かす伝達力、三つの奥義。

  1. 最初の「つかみ」と「落としどころ」を大切にする
  2. ワンフレーズで言い切って、言葉をつなげる
  3. 事例で伝える

企画書・提案書の効果的な作り方

企画書の作り方について、自分の経験に基づいて、具体的に紹介されています。

企画書や提案書の様式は相手によって変えると効果的というものです。(p123)

  • 経営者:1ページにまとめて、中身に必ず「数字」を盛り込む
  • 部長:3ページ程度
  • 担当者:できるだけ詳しいもの

今振り返れば、非常に理にかなった考え方で、特に経営者向けは効果的でした。(p124)

「話し方」のポイント・極意

法人営業で培った話し方の極意は、以下の「三段論法」で語ることだそうです。

  1. キーワード
  2. キーフレーズ
  3. エピソード

具体的な説明については、以下のとおり。

「何を言いたいのかわからない人」の話は、要点がないか、ありすぎるという特徴があります。最初から「キーワード」を意識して話すと、内容に軽重が出て、相手に伝わりやすくなります。

さらに、「キーフレーズ」にすれば、相手に刺さりやすくなりますし、「エピソード」で伝えようとすると、相手の脳裏にリアルなイメージができるので、そのイメージが擦り合っているかどうかをチェックできるのです。

エピソードは、相手の関心を喚起しますから、聞く耳を持ってもらうには、最も効果があります。(p173)

この「三段論法」は、個人的には非常に参考になりました。仕事に取り入れて、身につけたいと思います。

本書のまとめ・感想

「50のリスト」ですので、まだまだ色々なエピソードが盛りだくさん。

まだまだ取り上げたい内容があったのですが、キリがないので、今回は、特に気になった部分をピックアップしてみました。

「40代」を意識して書かれている本ですが、どの年代の方が読んでも面白い本だと思います。

目次が充実していて、50のリストになっています。定期的に目次をパラパラと見て、チェックしていきたいですね。

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